お手続きの事例
事例3 認知症の方と遺産分割
ある女性(Xさん)のお話です。
ご主人の死亡(相続)による不動産相続登記のための遺産分割協議のご相談で当事務所に電話があり、お伺いいたしました。
- 相続対象物件
マンション(当時どなたも住んでおられませんでした) - 相続人
ご主人のお父さんである義理父のYさんは、ご高齢で認知症になっておられ成年後見制度という手続きが必要な状況でした。(この当時、成年後見制度の利用をされておられませんでした。)
ご主人が遺されたマンションを売却し、義理父が入所されている施設の入所費用等に一部充当する予定だったのですが、不動産業者さんから成年後見制度の事を聞き、Xさんが当事務所にご連絡をされてこられました。
まず、義理のお父さんが成年後見制度を利用され、その後に遺産分割協議書の作成と不動産相続登記、そして無事にマンションの売却手続きとなりました。
奥様のXさんは、こうおっしゃいます。
『単に、私が相続人を代表して不動産を売却したらいいと思っていましたが、そういうわけにはいかないのですね。成年後見制度も言葉だけは聞いたことがあったのですが、私たちのケースで必要だとは思ってもみませんでした。本当にありがとうございました』と。
お手続きの事例一覧
- 事例3 認知症の方と遺産分割
- 事例2 未成年者がいる遺産分割
- 事例1 遺産分割協議の放置